この記事では、内向型な人の特徴・外向型との違いについて書いています。
このような心当たりがある方は、内向型な人かもしれません。
- 人と関わることが苦手
- 一人でいることが好き
- ひとつの事を深く考えやすい
- 環境の変化にストレスを感じる
内向型の特徴・外向型との違いを知って、自分への理解をより深めていきましょう。
また、自分が内向型かどうか分からないという人も安心してください。
内向型診断チェックもありますので、自分を知るヒントとして役立ててみてください。
「内向型」とは?
「内向型」とは、今からおよそ100年前に、スイスの精神科医カール・ユングが提唱した言葉です。
世界には「内向型」と「外向型」がいると、はじめて体系的に説明したと言われています。
「内向型」と「外向型」の割合については、人口の30〜50%は内向型であると言われていたり、世界の75%は外向型であると言われています。
ざっくりすると、およそ3〜4人に1人が「内向型」であるというのは間違いないですね。
そう考えると結構多く思えますね!
「内向型」と「外向型」との違い
次に、「内向型」と「外向型」の違いについて説明します。
脳のつくりが異なるため興味やエネルギーを得る対象が違うということが大きな違いです。
内向型は、自分や他人の内面に対して興味をもち、エネルギーを得ます。
つまり、人の思考や経験など物質的ではないところに関心があります。
外向型は、他人や外の出来事に対して興味をもち、エネルギーを得ます。
つまり、人の活動そのものなど物質的なところに関心があります。
それにより、内向型は一人でいることが好きで物静かな印象。
また、外向型は大勢でいることが好きで賑やかな印象。
そのようなイメージが出来上がっているのではないでしょうか。
「内向型」の3つの特徴
「内向型」には、大きく3つの特徴があります。
- とにかく刺激に弱い
- 自分の内側と向き合うことが好き
- 情報処理がスローペース
それでは、内向型の3つの特徴を順番に説明していきます。
内向型の特徴①:とにかく刺激に弱い
内向型の1つ目の特徴は、とにかく刺激に弱いこと
なぜなら、内向型の人は外向型の人と比べると、ドーパミン感受性が高いからです。
ドーパミン感受性が高いと、少しのドーパミンでも快感を覚えて満足します。
逆に、外部からの刺激によって、ドーパミンが過剰であるとすら感じるのです。
このような経験はありませんか?
- 新しい環境に慣れるまで時間がかかる
- 楽しい場面でも後から必ず疲れがでる
- 大人数だと居心地が良くないと感じる
これらは、まさにドーパミン感受性が高すぎることで、刺激に弱くなっている内向型の特徴です。
しかし、逆に内向型の人は少量の刺激でも楽しむことができるというメリットもあります!
日々のちょっとしたことにも幸せを感じることができるので、誰よりも幸福感を感じやすい体質なのでは?と個人的に思っています。
内向型の特徴②:自分の内側と向き合うことが好き
内向型の2つ目の特徴は、自分の内側とじっくり向き合うことが好きであること。
なぜなら、内向型の人は自分の内側からプラスのエネルギーを得るからです。
内向型は、じっくり考えることで心が満たされたり、一人になることで疲れも回復できます。
内向型の人は、充電式のバッテリーに似ている。彼らには、いったんエネルギーを使うのをやめて、充電のために休息をとる必要がある。
引用元:内向型を強みにする 著者:マーティ・O・レイニー
一方、外向型の人は、ソーラーパネルに似ている。彼らにとって、ひとりでいること、あるいは、なかにいることは、厚い雲の下で生きているようなものだ。太陽電池板は、充電のために太陽を必要とする。 つまり外向型人間には、外に出て、人と交わる必要があるのだ。
引用元:内向型を強みにする 著者:マーティ・O・レイニー
内向型▶︎充電式バッテリー
外向型▶︎ソーラーパネル
この例えは、とても分かりやすい!!
内向型の特徴③:情報処理がスローペース
内向型の3つ目の特徴は、情報処理がスローペースであること。
日常でこのようなことはありませんか?
- 臨機応変に対応できない
- すぐに意見をまとめられない
- 一つのことを終わらせるのに時間がかかる
これは、内向型が外向型よりも、脳の経路が長いことが大きな原因です。
内向型は、もともとの脳の経路のつくりによって、情報を入れて理解して行動にうつすまでに時間がかかります。
外向型と比べると、頭の回転が遅いと感じたり、考えがまとまるまで言いたいことが言えなかったり、モヤモヤすることもあることもあったでしょう。
しかし、脳のつくりが違うので、外向型のようにいかないのは当たり前です!
情報処理がスローペースであることを活かせる場面はたくさんあります!
- 仕事でミスを防ぐことができる
- 丁寧に対応するので周囲に信頼されやすい
- 時間をかける程にいいアイデアが思い浮かぶ
このようにプラスの面を
たくさん見つけましょう!
「内向型」診断チェックをしましょう
次に、30項目のチェックリストで内向型かどうか診断してみましょう。
〔30項目で徹底解明――内向型人間のための自己診断テスト〕
1.休息が必要なときは、グループで過ごすよりも、自分だけか、二、三人の親しい人と過ごすほうが好ましい。
2.プロジェクトに携わるときは、細切れでなく、まとまった長い期間を与えてもらうほうがいい。
3.話をする前に予行演習を行うことがよくあり、ときには自分用にメモをつくる。
4.概して、話すより聞くほうが好きだ。
5.人から、物静かだ、謎めいている、よそよそしい、冷静だと思われることがある。
6.祝い事は、大きなパーティーを開くより、ひとりの人か、数人の親しい友達だけでしたい。
7.通常、返事をしたり、話したりする前には、考えなくてはならない。
8.たいていの人が気づかないような細かなことに気づく。
9.ふたりの人が喧嘩をした直後には、緊迫した空気を感じる。
10.何かすると言ったら、ほとんどの場合、そのとおり実行する。
11.仕事に締め切りや緊急性があると、不安を感じる。
12.あまりに多くのことが同時進行していると、朦朧(もうろう)としてしまう。
13.何かに参加するかどうか決めるのは、しばらく見学してからにしたい。
14.長期的な人間関係を築くほうだ。
15.他人の邪魔をするのは好きでない。邪魔されるのも好きでない。
16.たくさんの情報を取りこんだときは、整理するのにしばらく時間がかかる。
17.刺激の多すぎる環境は好きでない。世間の人がなぜホラー映画を見にいったり、ジェットコースターに乗ったりするのか、さっぱりわからない。
18.匂い、味、食べ物、天候、騒音などに強い反応を示すことがある。
19.創造的で想像力に富んでいる。または、そのいずれかである。
20.たとえ楽しんだとしても、社交的な催しのあとは消耗してしまう。
21.人を紹介するより、紹介されるほうが好きだ。
22.人のなかや活動の場に長くいすぎると、不機嫌になることがある。
23.新しい環境には、しばしば居心地の悪さを感じる。
24.人に家に来てもらうのは好きだが、長居されるのは好きでない。
25.怖くて折り返しの電話をかけられないことがよくある。
26.人と会ったり、突然発言を求められたとき、頭が空っぽになることがある。
27.ゆっくりと、あるいは、とつとつとしゃべる。疲れているときや、考えながら話そうとしているときは、特にその傾向が強くなる。
28.ちょっとした知り合いは、友達とは考えない。
29.きちんとしたかたちになるまで、自分の作品やアイデアは他人に披露できないと感じる。
30.周囲の人に、自分で思っているより頭がいいと思われて、驚くことがある。
引用元:内向型を強みにする 著者:マーティ・O・レイニー
20〜30⋯⋯完全な内向型。
したがって、あなたにとっては、自分のエネルギーの流れを維持する手段と、自分の脳の情報処理の方式を理解することがきわめて重要だ。10〜19⋯⋯中くらいに位置する。
ちょうど両利きの人のように、あなたは内向的でも外向的でもある。
おそらく、ひとりになりたいという気持ちと、外出して人と交わりたいという気持ちの板挟みになることがあるだろう。0〜9⋯⋯外向型寄り。
引用元:内向型を強みにする 著者:マーティ・O・レイニー
あなたは、他者の価値観や現実に照らして、判断を下す。
いかがでしたか?
ちなみにわたしは28個当てはまりました。
「20.たとえ楽しんだとしても、社交的な催しのあとは消耗してしまう。」
これなんて、とても分かります!この矛盾に悩まされていました。
人と関わりたくないわけではないのです。
しかし、どうしても疲れてしまうので、自分のペースで休息できる環境が必要なんですよね!
「内向型」は活かせる個性である
これまで「内向型」について話してきました。
内向型のあなたは、少しでも自分を知ってもらえたのではないでしょうか?
「内向型」と「外向型」2つの個性がありますが、どちらが良い・悪いはありません。
自分は内向型だからこうなんだ…
逆に、自分は外向型だからこうなんだ…
そんな風に自分自身へレッテルを貼って、可能性を狭めてしまうのではなく、自分の個性を知って可能性を広げたり、力を発揮できる環境を探しましょう。
まとめ:「内向型」な人の3つの特徴、「外向型」との違い
「内向型」である自分を受け入れて、活かせる個性であることを理解して、あなたらしく輝ける場所を見つけていきましょう。
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